黒い瞳 4K修復ロングバージョン
2025年8月30日~9月5日
幸せの涙と、悲しみをたたえた微笑み。
ほろ苦くも甘い、文芸ラブ・ストーリー。
アテネを経てイタリアに向かう客船。ひと気のない食堂の窓際のテーブルに座る初老の男は、食堂に入ってきたロシア人の紳士に、自らの人生を語り始める…。
男の名はロマーノ。イタリアの田舎町で生まれた彼は、大銀行家の一人娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦の仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に瀕する中、ロマーノは一人家を出て湯治場に身を寄せ、そこで美しいロシア人の女性アンナと出会い、激しい恋に落ちる。一通の手紙を残し姿を消したアンナを追い、ロマーノはロシアへと向かうが――。
ロシアの文豪アントン・チェーホフの短編小説を下敷きに、『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』の名匠ニキータ・ミハルコフが監督。脚本はヴィスコンティ作品で知られる名手スーゾ・チェッキ・ダミーコらが手がけ、音楽は『男と女』のフランシス・レイが担当。1987年第40回カンヌ国際映画祭ではマルチェロ・マストロヤンニが男優賞を受賞、翌年の米アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた。イタリア映画史に残るマストロヤンニ後期の代表作として、今なお高く評価されている。
今回の再公開版は、第73回ヴェネチア映画祭クラシック部門で上映された4K修復版。約25分のシーンが追加された本邦初公開のロング・バージョンとして、37年の時を超え、スクリーンに鮮やかによみがえります。
5月30日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
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配給:ザジフィルムズ
| 上映期間 | 2025年8月30日~9月5日 |
|---|---|
| 上映時間 | 2時間23分 |
| 監督 | ニキータ・ミハルコフ |
| 出演 | マルチェロ・マストロヤンニ、シルヴァーナ・マンガーノ、マルト・ケラー、エレナ・サフォーノヴァ |
| 制作国 | イタリア |
| 制作年 | 1987 |
| 公式サイト | https://www.zaziefilms.com/kuroihitomi/ |