『蟲』『錬金炉アタノール』『クンストカメラ』
2025年9月20日~9月26日
日本では10年ぶりの特集上映!
チェコの老錬金術師
ヤン・シュヴァンクマイエルが放つ
最新3作品、ついに公開!
※日替わり上映
1988年の『アリス』以来、『ファウスト』『悦楽共犯者』『オテサーネク』『ルナシー』『サヴァイヴィング ライフ』と、これまで6本の長編を発表してきたチェコのシュルレアリストにして、アニメーション&映画作家ヤン・シュヴァンクマイエル(現在90歳!)が、「最後の長編劇映画」と宣言して2018年に完成させた『蟲(むし)』、ついに一般公開!
加えて、作家のこれまでの人生、先立った妻エヴァとの思い出を振り返るドキュメンタリー『錬金炉アタノール』(2020)、さらにシュヴァンクマイエルが世界中から集めた奇怪なコレクションを約2時間、ひたすら見せ続ける驚愕の映画『クンストカメラ』(2022)も同時公開!
『 蟲 』
2018年/チェコ・スロバキア/98分
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
シュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルの集大成にして“最後の長編劇映画”。チャペック兄弟の戯曲『虫の生活』第二幕を上演しようとする地方のアマチュア劇団は、遅刻・不倫・衝突と不穏だらけ。やがて舞台上の物語と役者たちの現実が混ざり合い、惨劇へと突き進む。劇中劇、役者の素顔、撮影現場が同時進行する三層構造に加え、アニメーションや本物の虫も容赦なく登場。世界中のファンと映画人の支援で完成した、鬼才の最終到達点。
『錬金炉アタノール』
2020年/スロバキア・チェコ/123分
監督:ヤン・ダニヘル、アダム・オリハ
老境に達したシュヴァンクマイエルの現在と過去を捉えたドキュメンタリー。亡き妻エヴァとの想い出、長年のプロデューサーとの愛憎劇、仲間のシュルレアリスト集団の集会、呪物に囲まれた制作風景からスーパーでの買い物まで、その日常と創作の全貌が赤裸々に映し出される。過去作品や記録映像も挿入され、“シュヴァンクマイエル入門編”としても最適。タイトルの「アタノール」は錬金術の炉、そして彼の制作会社の名でもある。
『クンストカメラ』
2022年/チェコ/120分
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
チェコ南西部ホルニー・スタニコフの城と旧穀物庫に広がる、ヤン・シュヴァンクマイエル自身の「クンストカメラ(驚異の部屋)」。絵画や彫像、動物の剥製、貝殻、そして自身や妻エヴァのオブジェまで、世界中から集めた不思議な品々がヴィヴァルディの「四季」に乗って、ナレーションもなしに延々と映し出される。シンプルに撮影されたもののように見えて、編集、床やドアの軋む効果音にシュヴァンクマイエル臭が強烈に香る一作。
8/9(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次
© Athanor Ltd.
提供・配給:ザジフィルムズ / クープ
| 上映期間 | 2025年9月20日~9月26日 |
|---|---|
| 監督 | ヤン・シュヴァンクマイエル |
| 公式サイト | https://www.zaziefilms.com/insect/ |