ヴィターリー・カネフスキー トリロジー〈日替わり上映〉

2025年12月6日~12月12日

悪童が起こした奇跡、魂を揺さぶる3部作が蘇る!

1990年、映画の表舞台に54歳の新人監督として彗星の如く現れたヴィターリー・カネフスキー。自らの不良少年時代の経験を基に、少年ワレルカと彼の守護天使を追った3部作は世界に衝撃を与えた。

『動くな、死ね、甦れ!』でカンヌ国際映画祭カメラドールを受賞し、続く『ひとりで生きる』で審査員賞を受賞。そして、ソ連崩壊後のストリート・チルドレンの過酷な現実を映し出した初のドキュメンタリー『ぼくら、20世紀の子供たち』。フランソワ・トリュフォー作品のアントワーヌ・ドワネルのように、主人公の成長を追い、映画史に残る金字塔として今なお人々の中で生き続ける、必見の作品群。



◆『動くな、死ね、甦れ!』
〈デジタルリマスター版〉
(1989 年/ソビエト/モノクロ/104 分)
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ

第二次大戦直後の炭鉱町。好奇心旺盛な少年ワレルカは、手榴弾が原因で孤児院を脱走する。過酷な運命を背負った彼と、謎の少女ガリーヤの出会い。少年期の残酷な現実と、それでも失われない生命力が鮮烈な映像で焼き付けられた、カネフスキー監督の鮮烈なデビュー作。


◆『ひとりで生きる』
(1991 年/フランス・ロシア/カラー/100 分)
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ

15歳のワレルカは、事件を機に学校を辞め、ガリーヤの妹のワーリャの思いをよそに町を出て、ひとりで生きる道を選ぶ。残されたワーリャは手紙を送り続けるが、返事はない。大人へと成長する少年の微妙な心の風景と抒情溢れる孤独な旅を描いた傑作。


◆『ぼくら、20 世紀の⼦供たち』 〈デジタルリマスター版(日本初公開)〉
(1993 年/フランス/カラー/83 分)
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ

社会体制崩壊後のロシアで、カネフスキーはストリート・チルドレンを追う。窃盗や殺人さえ厭わない彼らの裏に、傷つきやすい感受性を見る。やがて、2本の映画で共演したのち、全く異なる⼈⽣を歩み成⻑していったパーヴェルとディナーラが再会を果たす。

上映期間 2025年12月6日~12月12日
監督 ヴィターリー・カネフスキー
公式サイト https://gnome15.com/kanevsky3/