旅の終わりのたからもの

2026年3月28日~4月3日

ホロコーストが残した、父と娘の深い傷、高い心の壁―――
実体験を基に描かれる ちぐはぐで痛くて、忘れられない旅

ニューヨークで生まれ育ったルーシーは、ジャーナリストとして成功しているが、どこか満たされない想いを抱えていた。その心の穴を埋めるため自身のルーツを探そうと、父エデクの故郷ポーランドへと初めて旅立つ。ホロコーストを生き延び、その後決して祖国へ戻ろうとしなかった父も一緒だ。ところが、同行したエデクは娘の計画を妨害して自由気ままに振る舞い、ルーシーは爆発寸前。かつて家族が住んでいた家を訪ねても、父と娘の気持ちはすれ違うばかり。互いを理解できないままアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた時、父の口から初めて、そこであった辛く痛ましい家族の記憶が語られるが──

民主化への激動期にある1991年のポーランドを舞台に、NY育ちの娘と50年ぶりに祖国へ戻った父が繰り広げる異色のロードムービー。第74回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、全編を貫くユーモアと前向きなテーマが各国のメディアから高い評価を受けた。 全くかみ合わない父娘が辛口のツッコミを連打する珍道中のなかで、次第にそれぞれが抱える心の傷に光が当てられていく。封印してきた過去と向き合い、未来へ踏み出す姿を鮮やかに描写。ホロコーストを今日の問題として捉え、生存者の娘という戦争未体験世代に落ちる影にフォーカスすることで、今を生きる私たちの物語として深い共感を呼ぶ一作に仕上げている。

© 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

上映期間 2026年3月28日~4月3日
上映時間 1時間52分
監督 ユリア・フォン・ハインツ
出演 レナ・ダナム、スティーヴン・フライ
制作国 ドイツ、フランス
制作年 2024
公式サイト https://treasure-movie.jp/