ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう

2025年10月25日~10月31日

2016年、沖縄県は県民約45万人が使用してきた水道水から、有害な化学物質「PFAS(有機フッ素化合物)」が検出されたと発表。特に高濃度の汚染は米軍基地周辺に集中しており、汚染源が基地内にある可能性が高いとされながらも、日米地位協定の壁により、調査さえ許されない現状が続いている。

PFASは、焦げ付かないフライパン、防水スプレー、化粧品、デンタルフロスなど、私たちの日常に広く浸透しており、決して「沖縄だけの問題」ではない。本作は、子どもを育てる中でこの問題に直面した母親たちの声に耳を傾け、その危険性と社会的構造をあぶり出す。

監督は、自身も3児の母である平良いずみ。無自覚のうちに子どもに有害物質を与えていたかもしれないという衝撃と痛みが、作品の原動力となった。PFASの危険性を認識し、いち早く規制に乗り出したアメリカ各地の事例と対比させながら、日本の制度的無策と向き合っていく姿勢が貫かれる。

これまで政治とは無縁だった彼女たちは、機能不全に陥った基地政策に風穴をあけようと次々に地元の議会や県議会選挙に立候補、政治とつながっていく。彼女たちは、水という権利を、人権をその手に取り戻すことができるのか――。
これは、沖縄、日本にとどまらず世界各地でPFAS汚染に立ち向かう女性(ウナイ)たちの物語。


8/16(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
7/26(土)より沖縄・桜坂劇場にて先行上映
©2025 GODOM 沖縄

上映期間 2025年10月25日~10月31日
上映時間 1時間46分
監督 平良いずみ
制作国 日本
制作年 2025
公式サイト https://unai-pfas.jp/